男性の精子は精巣で毎日作られています。
人によっては、精管といって精子の通路が詰まっていることもあります。そこで、精液検査で精子がまったくいない人(無精子症)や精子数が1000万/ミリリットル以下と極端に少ない人(精子減少症)では、精巣での精子産生能力を検査します。
精巣の一部を採取して精子産生能力を調べます。
これによって精子がまったくないのか、どこかのステップで作る能力が低下しているのか、精子はできているのに精管が詰まっているのかがわかります。
無精子症の原因をはっきりさせながら、妊娠周期を考えていきましょう。
これまで医療というものは、生きている人間の生命の維持や病気との闘いを主題にしてきました。「生きる」前の「生まれる」という大切な現象は、軽視されてきたのです。
そして「生まれる」現象についての医療は、産科医、婦人科医だけが担当していました。数十年前の研究所には、生物学者や生化学者、物理学者など、基礎科学のいろいろな研究者が世界中から集まっていました。しかし婦人科医はほんの一握りでした。
そして、こうした広い分野の科学片の共通した研究テーマは「妊娠の周期」でした。