2014年1月アーカイブ

妊娠にはホルモン測定も必要

妊娠にはホルモン測定も必要です。

排卵に重要なホルモンは、視床下部からGnRH、下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体化ホルモン(LH)、プロラクチン、卵巣からエストロゲンとプロゲステロンが挙げられます。

そのほか甲状腺ホルモン、副腎皮質ホルモンなどの測定が必要になることがあります。

ホルモンの分泌は月経周期が卵胞期か黄体期かでダイナミックに変化します。年齢、食事の影響(食前、食後)、飲んでいる薬の影響等も受けます。

妊娠しやすくなる食べ物など

またプロラクチンは夜間に高い値を示すなど時間の影響もあります。

このためホルモン測定のための採血は午前中の9時前後に行うのが普通です。FSHは卵胞を成熟させ、その後のLHが排卵と黄体の形成・黄体ホルモンの分泌を刺激します。

LH、FSHが正常より極端に低い時は下垂体の機能失調による無月経が起こります。正常より極端に高い時は下垂体の指令に卵巣が答えられない卵巣性無月経が考えられます。

特殊な場合として、LHの値は高いがFSH値は正常なことがあります。これは多嚢胞性卵巣(PCO)と考えられます。多数の卵胞がある程度発育しますが、発育不全となり、多数の嚢胞を持ち、卵巣表面の膜が硬くなり、排卵しにくくなる疾患です。